アルツハイマー病についての情報とリソース

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  • インタラクティブツアーでは脳の部位と機能を説明しています。アルツハイマー病および認知症が記憶と人間の脳機能に与える影響を知りましょう。





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日本におけるアルツハイマー病認知症

日本では460万人の人々が認知症を抱えて暮らしています。そしてこの数は、人口の高齢化に伴い大きく増加することが予想されています。世界中では4400万人以上の人々が認知症を抱えて暮らしており、この疾病は対処しなければならない世界的な健康問題です。

アルツハイマー病と診断されることは、病気を抱える本人だけではなく、その家族や友人の人生をも変えます。しかし情報とサポートを手に入れることができます。アルツハイマー病や他の認知症に一人で立ち向かう必要はありません。

アルツハイマー病と認知症について

アルツハイマー病は最も一般的な種類の認知症であり、脳が適切に機能しなくなったときに発生する症状全体に対する用語です。 アルツハイマー病では記憶、思考、行動に問題が起こります。初期段階では、認知症の症状はごく少しかもしれませんが、疾病は次第に脳に損傷を与えて、症状が悪化していきます。疾病の進行する速度は人によって異なります。しかし、アルツハイマー病の患者の平均余命は発症してから8年です。

アルツハイマー病の進行を止める治療は現在のところありませんが、認知症を治療するための薬はあります。過去30年間の認知症研究から、アルツハイマー病が脳にどのように影響するか、深い知見が得られました。現在では、より効果的な治療と完治およびアルツハイマー病の予防および脳の健康を改善するための方法を求めて研究が続けられています。

アルツハイマー病の基本 アルツハイマー病の段階 についての詳細情報を知る


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物忘れとアルツハイマー病のその他の症状

記憶の障害。特に最近学習した情報を思い出せなくなることは、しばしばアルツハイマー病の初期症状です。

私たちは加齢と共に脳が変化し、ある事柄の詳細を思い出すことが難しくなることがあります。しかし、アルツハイマー病およびその他の認知症は、日常生活を送ることが困難になるほど深刻な物忘れやその他の症状を引き起こします。これらの症状は加齢に伴い自然に起こる変化ではありません。

物忘れの他に、アルツハイマー病の症状には次のようなものがあります。

  • 以前は簡単だったことができなくなる。
  • 問題を解決することが難しくなる。
  • 気性や人格の変化。友人や家族との関わりをやめてしまう。
  • 書面または会話でのコミュニケーションに問題が生じる。
  • 場所、人、出来事に対する混乱が起こる。
  • 視覚の変化により、画像を理解することに問題が起こる。

家族と友人は、本人より先にアルツハイマー病の症状やその他の進行性認知症の症状に気づくことがあります。あなた自身、またはあなたの知っている人に認知症の症状が現れたときには、原因を発見するために医学的診断を受けることが重要です。

アルツハイマー病の10の初期徴候と症状についての ページをご覧になり、通常の加齢に伴う記憶と脳の変化と、アルツハイマー病の症状との違いを学びましょう。

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アルツハイマー病と脳

アルツハイマー病では、学習に関連する海馬の脳細胞が最初に損傷を受けることがよくあります。そのため、特に最近学習した情報を思い出すことができなくなるといった物忘れが、しばしばこの疾病の初発症状となっています。

アルツハイマー病がどのように脳の健康に影響するか、インタラクティブ式スライド 脳の旅 で確認してみましょう。

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アルツハイマー病の危険因子

アルツハイマー病を発症しやすい人とそうでない人がいる理由についての全容は、いまだ解明されていませんが、研究によって高い危険因子を持つ人については分かってきました。

  • 年齢。アルツハイマー病を発症する最大の危険因子は加齢です。アルツハイマー病と診断された人の大半は65歳以上です。日本の人口の1/4は65歳以上です。
    しかし非常に少ないものの、若年性発症型アルツハイマー病(早期発症型アルツハイマー病)は65歳未満で発症します。アルツハイマー病の5%未満が若年性発症型のアルツハイマー病であると推定されます。若年性発症型のアルツハイマー病はしばしば誤診されています。
  • 家族にアルツハイマー病の患者がいること。あなたの親または兄弟がアルツハイマー病に罹った場合は、一親等にアルツハイマー病の患者がいない人よりも、この疾病に罹りやすいことが分かっています。科学者はアルツハイマー病が家族性である原因について十分に解明していません。しかし、遺伝、環境因子、生活様式が影響していると考えられています
  • 遺伝。研究者はアルツハイマー病の発症する確率を高める複数の遺伝子変異を同定しました。アルツハイマー病に関連する最も共通の危険遺伝子はAPOE-e4です。アルツハイマー病の1/4ものケースでこれが関連していると推定されています。

    確実に疾病を発症させる決定遺伝子と危険遺伝子は異なります。

    アルツハイマー病の原因で、ただ1つわかっているのは、決定遺伝子の遺伝によるものです。決定遺伝子を原因とするアルツハイマー病は稀であり、アルツハイマー病の1%未満で発生していると考えられます。決定遺伝子がアルツハイマー病の原因の場合、これは「常染色体優性アルツハイマー病(ADAD)」と呼ばれます。
  • 軽度認知障害(MCI)。MCIの症状には思考能力の変化があります。しかし、これらの症状は日常生活を妨げたり、アルツハイマー病やその他の進行性認知症ほど重篤ではありません。特に記憶障害を抱えるMCIの患者では、アルツハイマー病およびその他の認知症を発症させるリスクが増大します。しかし、MCIは進行しないことがあります。場合によっては、症状が改善したり、安定したままです。
  • 心血管疾患。脳の健康は心臓および心血管の健康と密接に関連していることが研究から示されています。脳は正常な機能に必要な酸素と栄養を血液から供給されています。その血液を脳に運ぶポンプの役割が心臓です。従って、心血管疾患を引き起こす因子(タバコ、肥満、糖尿病、中年以降の高コレステロールと高血圧)は、アルツハイマー病やその他の認知症発症の高リスクと関係している可能性があります。
  • 教育とアルツハイマー病。研究では、学校教育を受けた年数が短いほど、アルツハイマー病およびその他の認知症のリスクが増大していることがわかっています。この関連の理由についてははっきりしませんが、一部の研究者は、学校教育を長く受けることでニューロン間の接続が増加し、アルツハイマー病およびその他の認知症に関連する変化が起こった場合でも、脳がニューロン間の代替経路を使用することができるためではないかと考えています。
  • 外傷性脳障害。頭部強打または頭蓋骨の怪我により、記憶喪失または30分以上の意識消失など、中~重度の外傷性脳障害を経験した人では、アルツハイマー病およびその他の認知症のリスクが増加します。外傷性脳障害の50%は自動車事故が原因です。スポーツ選手や兵士など、脳外傷を繰り返し受ける人も、認知症および思考能力の機能障害を発症するリスクが高まります。

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アルツハイマー病の診断

アルツハイマー病かどうかを診断するための簡単なテストはありません。診断には次を含む、包括的な医学的評価が必要です。

  • 家族の病歴
  • 神経学的検査
  • 記憶と思考を評価するための認知テスト
  • 血液検査(症状に関して他に考えられる原因を除外するため)
  • 脳画像診断

医師は通常、認知症であるかどうかを診断することができます。しかし、どの種類の認知症か区別することはより困難です。若年性発症型アルツハイマー病では、さらに多く誤診が起こります。

発症の早期に正しい診断を受けることが重要です。それにより以下のことが可能となります。

  • 利用可能な治療を受け、生活の質を向上できる確率が高くなる。
  • 支援サービスを受ける機会
  • 臨床試験および研究に参加する機会
  • 将来的な介護および生活の手配に関して希望を伝える機会
  • 経済的および法律的事項に関する準備を行う時間

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アルツハイマー病の治療とサポート

アルツハイマー病が引き起こす脳損傷を遅らせたり、止めたりする治療法は現在のところありません。しかし、一部の人には認知症の症状を一時的に改善する複数の薬が使われています。これらの薬は、脳内の神経伝達物質を増加させることで効果があります。

研究者は、アルツハイマー病およびその他の進行性の認知症に対するより良い治療法を探究し続けています。現在、アルツハイマー病に関連した脳細胞死を止めることを目的として、多くの治療および薬物療法が開発されています。

さらに、予めサポートシステムを持ち、非薬理的な行動介入療法を使用することで、認知症患者および介護士や家族の両方にとって生活の質を改善することが可能になります。これには次が含まれます。

  • 他に存在する病状の治療
  • ヘルスケア専門家の間での介護の調整
  • 気分を良くするアクティビティへの参加
  • 行動介入(攻撃性、睡眠障害、動揺のような一般的な変化を助ける)
  • 疾病に関する教育
  • サポートを行う介護チーム作り


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介護

アルツハイマー病およびその他の認知症患者を介護することは、やりがいがあることでもありますが、それと同時に困難を伴います。認知症の初期段階では、患者は非依存的で介護の必要はほとんどないかもしれません。しかし、病気が進行するにつれて、介護の必要性が増し、最終的には24時間体勢の援助が必要となります。

私たちがしばしば介護士および家族から耳にする、アルツハイマー病の最も混乱する側面の1つが、疾病が引き起こす行動変化です。介護士が、この疾病の初期、中期、後期で何が予測されるか、どのように対処するかを知るために役立つ多くのリソースを用意しています。

アルツハイマー病患者の介護についての 詳細はこちらです。

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私たちの目標はアルツハイマー病のない世界です
Alzheimer's Associationは1980年に設立された、アルツハイマー病のケア、サポート、研究を行う世界有数のボランティア健康組織です。