Clinical Trials
はじめに
臨床試験とは,治療が安全かつ効果的かどうかを決定するために患者と共に行われる研究のことです。 研究者にとって,アルツハイマー病を検出,緩和,治療,そして将来的には予防する新たな方法を発見する最良の手段が臨床試験です。
アルツハイマー病の治療および予防に関する多くのアイディアは実験室から生まれますが,通常はテストの最終段階には臨床試験が含まれます。 現在使用されている治療に比べて同等あるいはそれ以上に効果があることを示す強力な証拠がない限り,いかなる治療も臨床試験に進められることはありません。
初期の臨床試験では,少数のボランティア患者の間で治療の安全性がテストされます。 後の試験では,何千人もの患者を対象に,治療の効果についてテストします。 米国内だけでも,数十種の研究において何百人という研究者たちがアルツハイマー病の治療と予防のための新たな方法の発見に取り組んでいます。
参加するには
研究への参加は,重要な個人的決断です。 治療研究は通常,少なくとも数ヶ月間に渡り,予防研究は数年に渡って行われることもあります。
ほとんどの治療研究において,アルツハイマー病の人と共にその介護者の参加も必要とされます。 また,研究への参加が,実験的薬物を得る確実な方法という訳ではありません。ほとんどの研究では,参加者の中から薬物を投与される人とプラシーボと呼ばれる効果のない偽薬治療を受ける人とがランダムに割当てられます。
それでもなお,多くの人々が参加に対して希望と癒しを感じています。 またその他の人々は,アルツハイマー病の人々を将来的に助ける科学的および医学的研究に貢献しているという事実自体に意欲を感じています。
臨床試験の参加に興味のある方はこちらをご覧ください:
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